世の中のお母さん、ありがとう。

世の中のお母さん、すごくないか?


ようやく夏休みも後半。

子供の頃の夏休みって、特別だった。

朝から遊んで、宿題は後回しにして、
プールに行ったり、旅行に行ったり、夜更かししたり。

大人になった今でも思い出せるくらい、
夏休みというのは子供にとって一大イベントだったと思う。

でも、大人になってふと思う。

あれ、お母さんにとって夏休みって、本当に「休み」だったのだろうか。

むしろ普段より忙しかったんじゃないか。


普段なら子供たちは学校へ行き、お昼には給食がある。

ところが夏休みになれば、その昼食が毎日必要になる。

夏休みが約30日あるとすれば、
子供一人につき、それだけで昼食が約30食増える。

しかも母親というのは不思議なもので、

「昨日これだったから今日は違うものにしよう」

なんて、なるべく同じものが続かないように考えたりする。

朝ごはんを作って、昼ごはんを考えて、夜ごはんも作る。

食べれば当然、洗い物も出る。

子供が家にいれば部屋も散らかる。

普段、学校へ行っている時間にできていた家事やパートの仕事だって、夏休みになれば予定を組み直さなければならない家庭もあるだろう。

考えてみたら、とんでもない。


そして、お盆。

旦那も長期休暇に入る。

「せっかくの休みだし、家族で旅行でも行こう!」

一見すると、家族サービス。

妻にもゆっくりしてもらおう。

そんな“思いやり”なのかもしれない。

ところが現実はどうだろう。

旅行の日程を考えて、

子供たちの着替えを用意して、

忘れ物がないか確認して、

必要なものを買い足して、

出発前には家のことを済ませる。

旅行中だって子供たちのことを気にかけ、

帰宅すれば大量の洗濯物。

荷物を片付け、翌日からまた日常が始まる。

もちろん、すべての家庭がそうではない。

旦那さんが全部やる家庭だってあるだろうし、家族みんなで分担している家庭もある。

でももし、

「家族を旅行に連れて行った俺、家族サービスしたなあ」

と思っている旦那さんがいたとしたら、

その旅行を成立させるために誰かがやってくれていた“見えない仕事”を、一度数えてみてもいいのかもしれない。

思いやりという名の、善の奢りになっていないだろうか。


そう考えると、

世の中のお母さん、すごくないか?

一年365日。

母であり、妻であり、

人によっては、その合間に自分の仕事もしている。

もちろん疲れる日だってある。

腹が立つ日だってあるだろう。

旦那に不満がある日も、

「今日はもう何もしたくない」

という日だって絶対にあると思う。

どれだけ大恋愛の末に結婚した夫婦だって、

毎日一緒に暮らしていれば不平不満の一つや二つ、出てきて当然だろう。

それでも翌朝になれば、

子供に「おはよう」と言い、

ご飯を考え、

洗濯機を回し、

家族の一日を動かしていく。

なぜ、そこまで頑張れるんだろう。

子供の笑顔なのか。

家族への愛なのか。

それとも、本人に聞けば

「やる人がいないからやってるだけよ」

なんて笑われるのだろうか。

僕には分からない。

でも一つだけ思う。

僕らが子供の頃、

何も考えずに楽しんでいたあの夏休みも、

きっと誰かが汗をかきながら支えてくれていた。

子供にとっての「楽しい夏休み」の裏側には、

誰かの「休めない夏休み」があったのかもしれない。

だから夏休みも後半に入った今、

世の中のお母さんたちに言いたい。

本当に、お疲れさまです。

そして、

いつもありがとうございます。

家族だからやって当たり前。

母親だからやって当たり前。

そんなことは、きっと一つもない。

当たり前に見えるものほど、

本当は誰かの愛情と頑張りでできている。

夏休みが終わったら、

子供たちだけじゃなく、

お母さんにも「夏休み」があっていいんじゃないかな。