寿司職人の心

【未来をつくるのは、自分自身の“選択”】


「食べる物で体がつくられ、
聞いた言葉で心がつくられ、
発する言葉で未来がつくられる」

この言葉を初めて耳にしたとき、
寿司職人としてだけでなく、
人としても深く刺さりました。

食事は命そのもの。
だから僕は、
店で出す料理には一切の妥協をしません。
水は浄水、調味料は無添加。
それは、
“大切な人に出したいかどうか”という
基準で選んでいるからです。

体は、毎日の積み重ねで変わる。
それと同じように、
心もまた、聞いた言葉や、
触れた人の温度で育っていきます。

ネガティブな言葉や、
誰かを傷つける言葉ばかり聞いていれば、
心は曇ってしまう。
逆に、
思いやりや感謝に溢れた言葉があれば、
自然と前を向けるようになる。

そして最後に、
自分が“どんな言葉を発するか”。
これが、
未来そのものをつくっていくんだと、
僕は感じています。

「どうせダメだ」
「なんで自分ばっかり…」
そんな言葉を発していると、
どんどん未来はしぼんでいく。
だけど、

「やってみよう」
「ありがとう」
「大丈夫、まだやれる」
そんな言葉を選べる人は、
未来がちゃんと応援してくれる気がします。

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今の自分は、すべて
“自分が選んできた結果”なんですよね。
食べるものも、聞くものも、
口にする言葉も。

だからこそ、
不平不満ばかり言ってても、
明るい未来はやってこない。
それに気づけたら、
人生ってきっと大きく変わります。

職人としても、人としても、
僕はこれからも“いい言葉”を
発していける人でありたい。

美味しい寿司を握りながら、
その一貫が誰かの心まで
あたためられるように。
今日も、黙々と、心を込めて仕込みます。

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どうぞお身体を大切に、
健やかな毎日をお過ごしください。

森敏也

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