昔、トロは捨てられていた
今では高級部位として知られる“大トロ”。
でも、実は昔――この部位、捨てられていたんです。
理由は3つ。
まず、脂が多すぎて“すぐに腐る”。
今みたいな冷蔵技術がなかった時代では扱いが難しかった。
そして二つ目。
江戸前の寿司では“脂=下品”とされ、
あっさりした赤身こそが美味とされていたんです。
三つ目は、価値観の違い。
昔はトロなんて“ネコまたぎ”――
猫ですらまたいで通るとまで言われていた。
でも時代は変わり、
保存技術が進化し、脂の旨みが評価される時代へ。
捨てられていた部位が、
今では最高のごちそうになりました。